飲食店の閉店をする際には、今ある店舗をどうするかいうことを考えなければなりません。まず“居抜き”での売却というイメージをもつ人が多いかと思いますが、他にも方法があります。ここでは初めて店を引き渡す際に役立つ、できるだけ費用をかけずに済む方法や、トラブルにならずに行程を済ませるいくつかの方法などをご紹介していきます。
目次
“飲食店を売る”2つの方法
1 店舗をそのままの状態で売る(居抜き)
店舗の内装・テーブルや椅子・空調設備・厨房設備などを撤去せずにそれまでのまま、いわゆる「居抜き」の状態で売りに出す方法。諸々の設備や機器を移動させたり処分させる手間が省ける点で売る側買う側双方にメリットがあります。家具などもそのまま買取に出す場合もあります。原状復帰の必要がないのでスムーズに引き渡しが可能ですが、リースやレンタルをしている厨房機器などは売却することができないので、事前に業者へ撤去してもらうようにしましょう。また物件所有者の了解を得てからでないとトラブルにもなりかねないので事前に相談しておくのが良いでしょう。
2 営業の権利をそのまま引き渡す事業譲渡(オーナーチェンジ)
事業をたたまずにそのまま別のオーナーに営業の権利を引き渡す方法です。店舗の商品やノウハウなどをそのまま引き渡すことになります。従業員の雇用契約もそのまま継続することもできます。こういった場合名義変更で譲渡を済ませてしまう場合もありますが、こちらもリースやレンタルをしている機器の返却や、物件所有者への事前相談を欠かさずにしておきましょう。
高額な物件にしておくには
1 設備などを整えておく
飲食店の買取では厨房設備の状態によって買取金額が大きく左右されます。空調やダクトの吸引状態、臭気などがポイントになってくる場合が多いです。汚れや詰まりがないか事前に確認しておくようにしましょう。事前に各所に対策をしておくのも重要です。故障していて使用できない機器がある場合減額どころが逆に処分代がかかってしまう場合がありますので事前に故障がないかチェックしておくようにしましょう。
2 使い勝手の良いレイアウト・清潔な店内にしておく
店舗のレイアウトなど、別業種への転用の際に汎用性の高い空間であるほど高値で買い取ってもらえるケースが多いです。実際引き渡す際に変更するのは不可能かと思いますが、知識を持っておくことで次回店舗を選ぶ際に、退去時や転用後のことも考えることができるようになるでしょう。何よりも空間の印象や価格をよくするのに大切なのが清潔なイメージです。店内で少しでも目につく部分は可能な限り綺麗に掃除、手入れしておくようにしましょう。
原状回復・スケルトンでの返却
大家さんとの賃貸借契約書の内容にもよりますが、退店する際には店舗の内装を原状回復・スケルトン状態にして大家へ返却する場合が多いです。原状回復・スケルトンにするには内装解体工事をする必要があるため、多額の退去費用がかかってしまいます。その際、解体に留まらず経年劣化や管理不足による修理・修繕が必要となり、また費用がかさんでしまう場合があります。そこで考えるのが備品や厨房機器の買取です。それらをできるだけ高額で買い取ってもらうことで退去費用を削減することができます。高額買取の方法やポイント、買取の際の注意点などは別の記事で紹介していますので参考にしてみてください。 ※10月掲載予定
大家と交渉する
居抜き売却を進めていても買い手が見つからず、やむを得ず大家さんへの返却へと方向転換しなければならない場合があります。そんな場合には一度大家さんへ交渉してみるのもいいでしょう。賃貸借契約書では原状回復での返却となっていても、場合によっては工事費用を考慮して一部解体工事を免除してくれる場合もあります。そのためには普段から家賃の滞納などをせずに良好な関係を築いておくことが大切と言えるでしょう。ここで大家さんに相談もなく、原状回復をせず退去しようとするとトラブルになりかねません。いずれにせよ居抜き売却の買い手が見つからない場合も想定し、原状回復の費用はしっかり準備しておくようにしましょう。
まとめ
店舗の引き渡しと言ってもいくつかの方法があるということを踏まえて、今後の自分の動きに合わせて適切な段取りをとっていくのが大切です。またどの方法をとるにしても店舗設備の清潔感や状態が大切となるため、事前の対策やメンテナンス、クリーニングを怠らないようにしましょう。できるだけ次の動きに向けて余力を残すためにも、手間を惜しまずに最大限準備をすることが重要です。
仮に居抜きの状態で売り先が見つからず原状復帰などが余儀なくされた場合、解体業者等に依頼する前に厨房機器・食器・道具・空調機・家具などを買取業者へ売った方が絶対お得です!厨房機器などは需要が高く、不要機器などが高く売れる可能性があります。しかし解体業者はそんなことを教えてくれませんので、買い取ってもらえるはずの商品が産業廃棄物になってしまい、逆に搬出費・運搬費・処理費などが掛かってしまいます!不用機器を買い取ってもらえれば解体費(処理費)も安くなるので一石二鳥!専門の買取業者なら水道管の撤去、分解、搬出、運搬、故障している機器の処分なども引き受ける場合がありますので、業者に丸投げせずにどんどん売りましょう!
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