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#33 業務用ガスレンジとは?特徴から選び方

飲食店を開業するにあたり、ガスコンロは必要不可欠な厨房機器のひとつではありますが、オーブンと一体型の業務用ガスレンジの導入を考えているオーナーさんも多いのではないでしょうか?「厨房が狭くて調理機器を設置できるスペースが限られている」「調理の作業効率を上げたい」などのお悩みも少なくないはずです。今回は業務用ガスレンジの種類や特徴、選び方から導入コストまでを解説していきます。業務用ガスレンジにも種類がありどれを選んだら良いのか難しいとお考えの方にも、今回の記事が自店にぴったりなガスレンジ導入のお役に立てたらと思います。

業務用ガスレンジとは?

業務用ガスレンジとは、オーブンとガステーブルが一体化した調理機器のことです。上部がガスコンロで下部がオーブンになっており、同時に調理を行うことが可能になっています。

業務用ガスレンジを導入するメリット

ガスレンジはガスコンロ、オーブンの同時調理が可能となっているため、調理時間を短縮し作業効率をアップさせることができます。また、二種の調理機器が一体化して一台になっているため、貴重な厨房のスペースをとることなく有効活用できます。

業務用ガスレンジの種類とその特徴とは?

外管式ガスレンジ
内管式ガスレンジ

「外管式」と「内管式」

ガスレンジはまず「外管式」と「内管式」の二種に分かれます。「外管式」のガスレンジはヘッダーに付いているガス栓を手動であけて点火をします。ガス栓のコックで火力を調整し、火加減の微調整を行うことができます。ただし、安全装置がついていないため、調理の際は注意が必要です。「内管式」はつまみをまわすと自動で点火する圧電点火式となっています。外管式のように火力の微調整まではできませんが、安全装置がついているものが多いです。

オーブンとコンベクションオーブン

内管式のガスレンジであれば、普通のオーブンとコンベクションオーブンを選択できます。普通のオーブンの庫内にはファンがついていません。一方コンベクションオーブンは、熱を庫内のファンで循環させて高温でムラなく食材を加熱することができます。そのため一度に複数の料理を調理する場合は、コンベクションオーブンが向いているといえます。

マイコン搭載ガスレンジ

最新鋭のマイコンが搭載されているガスレンジは、正確に温度調整をすることが可能です。庫内の温度は100℃~300℃で調理することができ、様々なオーブン調理に対応することができます。

業務用ガスレンジの選び方

ガスの種類の確認

ガスにはプロパンガス(LPガス)と都市ガスがありますが、店舗のガスの種類はどちらでしょうか?店舗のガスはプロパンガスなのに都市ガス対応のガスレンジを購入してしまい、誤ったまま使用すると故障や火災を起こしてしまう可能性があります。ガスレンジ購入前に、まず店舗のガスがプロパンガスか都市ガスかを確認し、ガスの種類に合ったガスレンジを購入しましょう。

松北社長
LPガスボンベ

居抜物件の場合、既存機器(ガス台・給湯器)などのガス種を確認する方法もありますが、高い確率でラベルが油で埋もれていたり消えていたり確実な方法ではありません。店舗裏などにガスボンベが設置されていれば大体LPガスですが、一番早いのは間違えなく不動産・大家さんに聞いてみること!重大事故につながりかねないのでガス種は確実に確認しましょう!

コンロの口数とサイズ感を考える

ガスレンジを設置するにあたって、限られた厨房のスペースを無駄にしないようサイズについても検討しましょう。まず、コンロの口数はいくつ必要になりますか?調理するメニューや、調理にあたる人数、店舗の規模からどのくらいの調理を一度にすることになるかを予想して必要なコンロの口数を決めましょう。コンロの口数は多くなるほどガスレンジのサイズは大きくなります。必要以上に大きなものを選んでしまうとスペースが無駄になってしまいます。また、設置スペースを決めずに購入してしまうと収納できないというハプニングが起こってしまうかもしれないので注意しましょう。お店の厨房の稼働率と規模に合ったガスレンジを選びましょう。

CHECK!

ガスレンジのスタンダードサイズは:

幅(W)900㎜・1200㎜・1500㎜・1800㎜

大型な厨房になれば幅2100㎜以上の物も存在します。

奥行き(D)600㎜・750㎜

両面タイプも含めると奥行き(D)は1200㎜も存在します。

高さ(H)800㎜

火力や扱いやすさ

飲食店でガスレンジを導入となると、やはり火力は気になるところです。中華料理屋さんなど強い火力が必要になるお店もあれば、喫茶店などの軽食を提供するだけで火力をそこまで重視しないお店もあります。「業務用ガスレンジの種類とその特徴とは?」でも説明しましたが、業務用ガスレンジには家庭用と同じようにつまみをまわして自動点火するものもあれば、「外管式」のように火力の微調整ができても扱いが慣れないと難しいものもあります。アルバイトの従業員も調理に携わるのであれば、扱いやすいもののほうが良いかもしれません。ガスレンジの性能にこだわりながら、調理をする際に扱いやすいかどうかも検討材料にしましょう。

業務用ガスレンジ導入のコストを考える

業務用ガスレンジは、まず内管式に比べて外管式のほうが価格はお手頃になっています。コンロの口数が多いほど価格は上がり、またオーブンがコンベクションオーブンであればさらに価格は高くなります。コストはできる限り抑えたいところではありますが、自店に必要なガスレンジのスペック、扱いやすさなどを考慮して導入を検討しましょう。

まとめ

今回は業務用ガスレンジについて解説をしました。調理時間の短縮、調理場のスペースを有効に使えるなどメリットの多いガスレンジですが、大きな買い物になるので導入については慎重に検討をしたいところですね。ガスレンジの種類によっては扱い方も性能も異なるので、点火の仕方や火力・温度調整などの扱いやすさ、オーブンの性能など自店に合ったものを探しましょう。コストが無駄にかかってしまわないよう、必要なコンロの口数、厨房スペースに合ったサイズ感の選択にも気をつけたいですね。実際にお店や厨房が稼働しているところをイメージして考えてみましょう。ガスレンジの有効活用は調理の幅を広げ、効率化に繋がります。ぜひ導入をご検討してみてはいかがでしょうか?

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