飲食店を開業するのにまず考えなければならにのは資金調達ですよね。そこで最近話題になっているのがクラウドファンディングです。始業を開始したり、イベントの開催にあたって必要になる資金調達ができるシステムとして近年活用する人が増えています。また資金集めだけに着目している人が多いクラウドファンディングですが、それ以上のメリットもあります。ここではそんなクラウドファンディングのシステムや、メリットデメリットを解説しながら、クラウドファンディングを成功させる方法をご紹介していきます。
目次
クラウドファンディングにはどんな種類がある?
■寄付型
寄付型は事業に対して支援者が支援金という形で資金と提供するシステムになっています。社会貢献や、地域創生に関するプロジェクトを始める事業者に使われるケースが多いです。
■購入型
購入型は支援者が支援という形で資金を提供するかわりに、その事業に関連する商品やサービス(リターン)を受けられるシステムです。新規店舗開業やイベント開催などに多く使われます。
■融資型(ソーシャルレンディング)
■ファンド投資型
■株式投資型
寄付型、購入型が一般的にメジャーなクラウドファンディングですが、他にも融資型、ファンド投資型、株式投資型はなどがあり、資金提供した支援者が金銭や株式などのリターンを受け取るシステムとなっています。
飲食店が選ぶべきクラウドファンディングは?
飲食店を開業するのにおすすめのクラウドファンディングの種類は購入型です。購入型を選ぶメリットとしては支援のリターンで実際に提供している商品を提供することで、商品の宣伝効果も見込めるという点です。融資型のように返済がないので利息も発生しません。多くのクラウドファンディングサイトは飲食店やサービス業向けの購入型のものが多いので多くの選択肢からサイトを選ぶことができるというのも嬉しいポイントです。
飲食店にオススメのクラウドファンディングサイト比較
一般的に飲食店の開業には購入型のクラウドファンディングサイトが向いていると言われていますが、その中でも様々なタイプのサイトが存在します。サイトの特徴によっては飲食店に適していないものもありますので、以下サイトを比較して自分のお店に合うサービスを選んでいきましょう。
飲食店にオススメのクラウドファンディングサイト
■サイト名 makestory(メイクストーリー)
特徴 コンサルつき
手数料 支援額の20%
URL https://redish.jp/makestory/
■サイト名 HAYARUKA(ハヤルカ)
特徴 飲食ビジネスを牽引するメンター
手数料 スタートアップ15%:イベント等6%:決済手数料3.9%
URL https://hayaruka.jp/
■サイト名 3rdTable(サードテーブル)
特徴 日本最大級の「CAMPFIRE」の飲食店特化サイト
手数料 12%:決済手数料5%
URL https://camp-fire.jp/channels/3rdtable
クラウドファンディングを使う手順は?
クラウドファンディングのサービス利用方法についても確認しておきましょう。おおよそのクラウンドファンディングサイトでは以下のような方法で支援を募っていきます。
■プロジェクトの目標を設定する
クラウドファンディングを始める際には、プロジェクトの内容や、信金の使用用途、目的、金額の目標を設定して登録していきましょう。プロジェクトの目標が達成したらリターンやサービスを提供することになるため、実行可能なリターンを考えるようにしましょう。
■利用するサービスを決める
クラウドファンディングのタイプには、目標額に達しないと支援金を受け取れない「All or Nothing方式」と目標に達しなくても集まった額だけ受け取れる「All In方式」があります。それぞれのサイトによって手数料やサービスも異なるので、サポートの内容や使いやすさなど自分に合うものを選ぶようにしましょう。
■プロジェクトの登録・審査
プロジェクトが決まったらサイトに登録し審査を受けましょう。審査は各サイト独自の基準で判断されますが、落ちないためにはプロジェクトの趣旨を始め最低減の記載事項を書き込むことが大切です。運営サイトのスタッフが個別にヒアリングしてコンセプトや構成、リターン内容などの設定をサポートしてくれるサイトもあります。
■クラウドファンディング登録に必要な書類
- 登記簿謄本
- 物件契約書
- 営業許可書
- 飲食店の経営が個人の場合
- 職務経歴書など
プロジェクトを始める
審査を通過したところでプロジェクトがサイト内に公開され、支援者を募る声掛けがはじまります。サイトでの声掛けだけに頼らずに、SNSなどを活用しながら自分自身でもプロジェクトへの支援を呼び掛けていきます。
■活動報告をする
サイトにプロジェクトを公開した後、定期的に活動報告を行い支援者へプロジェクトの情報提供をしていきます。店舗準備の進捗や、メニューの内容報告、支援者へ提供するリターンの内容などプロジェクトの魅力を伝えられるような活動報告をしていきます。
■プロジェクト終了・支援者へリターンを送る
プロジェクトの公開期限が終了すると、「All or Nothing方式」で目標額に達していた場合と「All In方式」の場合、最終的に集まった支援金のうち、サイト側の手数料を差し引いた金額が入金されます。そこから支援者へのリターンの提供を始めていきます。リターンの準備、進捗なども活動報告としてまめに報告して、支援者を安心させてあげることも大切です。
クラウドファンディングの注意点
クラウドファンディングはサイトに登録さえすれば何もしなくても資金調達ができるわけではありません。プロジェクトがどれだけ魅力的か、またSNS等のまめな活動報告なども鍵となりますし、サイトによってサポートの内容も大きく変わるので、慎重に進めたいものです。
■公開前の事前告知を行う
クラウドファンディングは、「公開して最初の1週間」と「最後の1週間」に支援が増えやすい傾向があります。まず初めのチャンスである「最初の一週間」に大きなインパクトを与えるためにも、サイト上で公開される前にSNS等を活用しながら事前の告知をしていくことが非常に重要になってきます。プロジェクトの公開前からいかに支援者に印象を与えていくかが大切です。
■プロジェクトの内容を明確にする
クラウドファンディングではプロジェクトの内容が明確になっていないと支援金を集めることは難しいです。支援者はプロジェクトの内容や将来性などに魅力を感じなければ支援金を出そうとは考えません。なので曖昧なプロジェクトや実現不可能なプロジェクトではなく明確な内容を支援者に提示して支援者の心を掴むようにしましょう。プロジェクトが明確になっていない場合、サポートが充実しているサイトを利用すると良いでしょう。プロジェクトの作成までメンターやコンサルなどのサポートをしてくれるサイトもあります。またプロジェクトの説明に画像や動画を添えることで、視覚的にも印象に残り、より分かりやすくなります。「画像:文章=6:4」程度とするのが1番見やすい割合です。
■リターンの設定は慎重に行う
魅力のあるリターンであれば当然支援者を獲得しやすくなります。そのためリターンの内容や種類、条件など、お得感のあるサービスを提供するのも大切です。過剰でないバランスの良いサービスを設定していきましょう。金額によってサービス内容に段階を作るなど、支援金額とリターンのバランスをとれるようにしましょう。様々な金額帯や種類を用意しておくと、様々なニーズに応えることができるでしょう。
▼リターン設定の例
【お店で利用できるリターン】
- 割引券(ドリンク1杯提供・◯円分割引)
- 会員権(1年間◯%OFF・半年間最初の1杯無料など)
- お店を貸切にできる権利
- イベントに呼べる権利
【自宅にお届けするリターン】
- プロジェクトにまつわる食べもの
- グッズ
- プロジェクトや地域にまつわる特産品
【その他のリターン】
- お名前掲載(SNS・お店・サイトに支援者さまのお名前をご掲載)
- ノウハウを共有(レシピや作り方を教える、など)
- コラボ商品の開発
■拡散はサイト任せではなく自分で
支援者の募集期間はまめな活動報告や支援者からのコメントへの返信など丁寧ンコミュニケーションを心がけつつ、自分自身でSNSなどを活用して拡散を行っていくことも大切になってきます。サイトでのPRサポートもありますが、自分自身でも積極的に声掛けをしていきましょう。
まとめ
ここまでクラウドファンディングで飲食店を開業する流れを説明してきました。資金調達だけでなく、マーケティングやファンの獲得など多くのメリットがあるクラウドファンディング。プロジェクトを成功させるためには「プロジェクトを立ち上げた動機」「プロジェクトを通して実現したいこと」「集まった資金の使い道」「リターンの説明」などを正直に自分の言葉で支援者に呼びかけることが大切です。いかに支援者に魅力を伝え、信頼を得られるかということを大切に、まめで真摯な報告や対応を心がけていきましょう。
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