仕入れ先の選定は商品価格の設定や利益率などに関わる大事なポイントです。では一体どうやって選定するのがいいのでしょうか。結論でいうと同業の知り合いや取引業者からの紹介、インターネットや飲食の専門雑誌などで調べるなど選定には様々な方法があり、その中からメインで仕入れる業者と緊急時にサブで仕入れ業者を選定していくのがいいでしょう。ここではそれらの選定方法や気を付けなければならないポイントを詳しく紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
自分のお店に必要なものをリスト化して把握する
食材や調味料
まずお店を開業する際に設定したコンセプトに沿って提供するメニューを明確にさせます。メニューが固まった段階で必要な食材や調味料リスト化していきましょう。産地や品質にこだわりがれ場それも明確にしておきましょう。
店舗に必要な備品・消耗品
店舗を運営していく上では調理関係の備品や什器、事務作業に必要なものであったりホール内に設置しておくものなど、細かく出していくと必要になってくるものが意外とあるものです。スタッフしか使用しないものに関してはコストカットを考えるべきですが、お客様に提供する食事の什器や客席の備品はお店の印象にも関わるので統一感や見た目の良さもよく考えて検討していきましょう。
リストに沿って取引業者を探しはじめる
同業の知り合いからの紹介
同業者に知りいがいたら取引をしている業者を聞いてみましょう。初めての取引より知人の紹介の方が最初のハードルが下がりますし、ご紹介にあたって多少優遇されることもあるかもしれません。
現状の取引先からの紹介
不動産屋や内装外装の施工業者など、食品卸の業者とのつながりがある場合があるので、そういった業者から紹介してもらうのも一つ近道でしょう。
インターネットで探す
インターネット上の検索エンジンで検索すると取引先業の多くの集まるポータルサイトなどがありますので、検討してみたり価格相場の参考にしてみても良いかもしれません。
飲食専門誌で探す
飲食専門雑誌には食品卸業者が広告を掲載していることもあります。また各卸業者のパンフレットなどの紙媒体などもありますので、資料請求などして検討材料にするのもいいでしょう。
仕入れ先の種類とメリットデメリット
仕入れ先の種類としては以下のようなものがあげられます。
- 小売店(近隣商店・スーパー)
- 業務用専門スーパー
- 市場
- 卸売業者(営業)
- 卸売業者(通信販売)
Etc…
ここでそれぞれの仕入れ先についてメリット・デメリットをあげながら簡潔にご紹介していきます:
①小売店(近隣商店・スーパー)
メリット
- 急な欠品時に自分の都合で買い物に行きやすい
- いくつかの商品を直接見ながら比較検討することができる
デメリット
- 小売店のセレクトに品揃えは委ねられており、価格競争が少ない
- 分卸業者より価格も高い場合も多い
- 卸業者のように掛け払いをすることができない
- 配送はしておらず、自分で店舗に行って買う場合が多い
②業務用専門スーパー
メリット
- 商品1種類に対して比較的品揃えが豊富で選択肢が多い
- 品揃えが豊富な分一般の小売店よりも価格競争力がありお手頃な商品もある
- 一般の小売店に無いような業務用に特化した大容量商品などが豊富に揃う
デメリット
- 卸業者のように掛け払いをすることができない
- 配送はしておらず、自分で店舗に行って買う場合が多い
③市場
メリット
- 希少な食材も多く、一般的に流通していないような食材も揃う
- 仕入れ価格が一般の小売店より割安
- 生産者の様子や業界内の流行りものや様々な情報集ができる
デメリット
- 週休二日くらいの市場が多く、曜日によっては仕入れができない
- 配送や掛け払いの交渉はできるが、コネクションや関係性ができていないと掛け合いにくい
④卸売業者(営業)
メリット
- 小売店よりも商品価格は割安
- 配送や掛払いが可能
- 担当営業が窓口となりロットや価格の交渉などができる
デメリット
- カタログや営業からの提案資料でしか商品を選べない
- 業者によって小ロットでの注文は難しい場合が多い
- 営業との人間関係が融通など対応に影響する
⑤卸売業者(通信販売)
メリット
- 小売価格よりも割安に商品を仕入れることができる。
- 月末締め翌月払いが可能
- 商品情報の詳細がネット上に公開されているため、情報の公平性がある
- 小ロットでも購入することができる
デメリット
- ネット上の情報からでしか商品を検討できない
- 価格交渉などは融通が利かない場合が多い
- 配送料がかかる場合がある
カフェなど小さなお店が業者を選定するポイント
カフェなど小さなお店は仕入れが小ロットになる場合がほとんどでしょう。小ロットの注文に対応してくれない業者もあるので、質や価格と併せて販売ロットもしっかりと確認した上で慎重に検討しないと、消費期限内に使い切れず食品ロスを出してしまうかもしれません。単価の安い商品ほどケース販売しか販売しない場合もあるので、価格だけで判断して仕入れをしないように心がけましょう。
通信販売業者の紹介
ここでは通信販売業者のおすすめウェブサイトを紹介していきますのでぜひ参考にしてください
業務用食材に加え、アウトレット商品、厨房機器、飲食店等の運営に必要な商品を幅広く揃えた業務用専門卸売市場。
https://www.nihonshokken-gh.com/
年中無休24時間注文ができ、5千円以上の買い物で送料無料。
バイヤー厳選の約4,000点という豊富な品揃え。問い合わせは年中無休で深夜2時まで受付可能。希望に応じてサンプルの取り寄せができる。
取引先業者との契約時までのポイント
ここまでのポイントを踏まえて、契約にたどり着くまでの注意点やポイントをまとめていきます。
取引先業者を選ぶポイント
- 取引中の各店舗からの評判
- 親切・丁寧にサービスをしてくれるか
- 緊急な問合せへの対応
- 信頼できる業者であるか
取引先業者を確定ポイント
- 支払の条件や支払サイトが融通がきくか
- 注文可能な最小ロット
- 商品の質
- 商品の価格
- 発注から納品までの流れや納品方法
- その他条件
まとめ
自分で決めたお店のコンセプトに沿って業者を選定していくのですが、常に仕入れをしていくメインの仕入れ先に併せて、メイン仕入れ先の弱点を補填するサブの仕入先を確保しておくことが重要です。定期的に仕入の見直しをしながら、無理なく付き合っていける範囲で数社と取引をし、最適の仕入先を見つけていきましょう。
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